奥美濃・積雪期はこんなに展望があるんだ。快晴の土蔵岳
2021年1月25日 (月) 快晴
<蕎麦粒山。土蔵岳の山頂手前から。下山は中央に見える尾根を下る。>
永原や塩津、木之本周辺の里に、雪はほとんどなかった。土蔵岳はどの程度の雪があるの
か心配したが、そんな心配は不要だった。
木之本からトンネルを二つほど抜けた道端には、1メール近い雪があった。
八草トンネル東口を出てすぐの橋のたもとは、今年も除雪され、すでに車が1台。
そこに駐車し出発準備。国道を200mほど歩いた建物のところでワカンをつけ、杉林の
尾根に取付いた。先行者はスノーシューのよう。
杉林はすぐに自然林の尾根になったが、けっこうな急斜面だ。
I さんが先頭に立って、どんどん登って行く。その後を一生懸命ついていく。
傾斜がきついのに加えて、木の根元近くには時々空洞があって落ち込む。後のまだ雪山に
慣れていないメンバーは、けっこう苦労しているよう。待ちながら登る。
約1時間登った時、「これってクマの足跡かな?」と、先頭の I さん。
私も少し前から気になっていた。人のトレースの上を歩いている足跡は、わたしの手のひ
らとほぼ同じ大きさ。5本の爪の跡もくっきり。どうみてもクマだ。
足跡はしばらく一緒に続いていた。クマも人の通ったところが、沈み込みが少なくて歩き
やすいのだろうな。
標高が650m を過ぎると、少し傾斜がゆるみ、右手からの尾根が合流すると、北東に蕎
麦粒山の三角形の山容が見えてきた。
そこからひと登りすると、土蔵岳からオオタワヘの稜線も。南には金糞岳と白倉山の白い
姿。空は真っ青だし、申し分のない展望だ。
こんな日に来ることができて良かった!
ようやくP885についてホッと一息。ここは金糞岳の良い展望台だった。
大きなブナが出迎えてくれた。下り口からは土蔵岳へ続く尾根が展望できた。何だか今ま
で見えていたよりも、遠くなったような・・・。
ここだけはまだ凍り気味の雪面をガリガリ言わせて鞍部へ下り、小ピークへ登り返す。
このあたりから、まわりがブナ林になってきた。白い雪面とそこに広がるブナ林がみごと。
もう下ってくる人がに出会った、1組2人と、しばらくしてもうひとりと。
トレースにお礼を言い、挨拶を交わす。
なだらかになった尾根をたどり、県境稜線に合流。そこからひと登りで土蔵嶽山頂だ。
どこが山頂かわからないような平らな山頂。
ブナの木のはるか上部に取付けられた木片で、ここが山頂とわかった。
時間はちょうどお昼。金糞岳が正面に見える場所に陣取って、昼食タイムとした。
それにしても、このすっきりと平らな山頂にいると、秋はあれだけヤブだらけだったのが
ウソのようだ。ヤブに囲まれて、金糞岳が見えることさえわからなかった。
そのヤブは、今はみな雪の下・・・。
食後はオオタワへの尾根を進んだ。ここもなだらかな雪原にブナ林が続く尾根。
P1026の南から、南へのびる尾根に入った。
下り初めは急だったが下るほどになだらかに。
<西側の斜面の山襞に見とれた。こんなにいくつもの小谷がひとつの川に。>
暖かい日の午後とあって、緩んだ雪はあちこちに落とし穴があった。
あちこちで、落ち込むこと落ち込むことに。
ひとりでは抜け出せない時は、仲間が手助けしてくれ、やっとぬけだす。
P727に着いたのは15:10。下方に国道を通っていく車が見えた。
この斜面を下りたら、国道の旧道だ。傾斜は予想していたほど急ではなかったが、落ち込
むのは相変わらず。それでも、なんとか農地跡に下り着いた。
500m歩くと国道で、前方に八草トンネルが見えていた。やっと帰ってきた。
八草トンネル東口8:30---11:00 P885---12:15 土蔵岳・昼食13:00---13:40尾根分岐
---15:10 P727---15:56農地跡?---16:15 R303---16:25八草トンネル東口
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