滋賀県高島市・椋川から雪の県境尾根と行者山へ
2021年1月21日 (木) 快晴
朝の冷え込みが強いことは、前日の天気予報が伝えていた。
R367が大津市から高島市に入ったあたりから、道路沿いの木々が白くなっていた。
どうやら樹霜のようだ。このあたりで見るのは初めてだ。
檜峠の先で左折し、椋川へ。
1キロほど先の送電線の下に駐車して、さらに奥へ歩いた。
国道沿いの雪はわずかだったので、椋川も雪はないかもしれないと思っていたが、田畑も
家々の屋根も雪で白く覆われていた。
家の周囲や玄関先に、屋根からの雪が高く積もっている家は、今は空き家ということか。
前回同様、ECC学院高校へ行く道への分岐から、尾根に取付く。
ここでの積雪は50センチ。スノーシューを履いてスタートだ。沈み込みは5センチほど。
六地蔵の横を通り、林道を横切って、植林の急斜面を登っていく。
太い樅の木が出てくると、まもなくca430mの小ピーク。いったん鞍部に下り、周りが
自然林に変わった尾根を登る。
真っ白な雪原と紺碧の空に気持ちが弾む。積雪は70センチくらいはありそうだ。
上へ行くほどに尾根の北側は植林になってくるが、途中に湖北武奈ヶ岳の展望地があった
はず。ほどなく、植林の切れ目から展望できた。
青空の下に、湖北武奈ヶ岳と三重嶽・三十三間山が並んでいた。
登り着いたP628は福井県との県境尾根。
地理院地図では福井県側も自然林になっているが、実際は植林帯だ。
それがちょっと残念だが、ここからはスノーシュー向きなだらかな尾根歩きが続く。
南方向には蛇谷ヶ峰から釣瓶岳・武奈ヶ岳への比良の稜線が見えるが、樹林越しだ。
<展望地から。手前の稜線のが行者山。その後に蛇谷ヶ峰。右へ武奈ヶ岳へと連なる>
前回は、もっとスッキリと見えるところはないのかと、先を急いだが、展望地がわかって
いる今回は、雪の感触を楽しみながら歩いていく。
時々、雪庇ができている。
P693の登りは右手に白い斜面が広がっている。雪原と木々の雰囲気がなかなかいい。
上の台地の端にでて振り返ると、山並みの向こうに伊吹山が白い頂を覗かせていた。少し
離れて左に見える白い山は金糞岳か。3月には気づかなかった展望だ。
700mにも満たない標高だけど、この展望と台地の広さは、ホッと気持ちがくつろぐ雰囲
気がある。
この日は動物の足跡ひとつない白い台地だった。こんな時もあるんだ!
ここからは高島トレイルで、横谷峠への分岐点でもある。
昼食休憩をとった後は、南東へ伸びる尾根を下った。左手にあった植林は10分も下ると、
自然林に変わった。これで木々がブナだったら、言うことないのだけど。
林道に下り着く直前が急斜面だった記憶があって、スノーシューをはずしたが、思ってい
たほどではなく、すんなり林道に着地できた。
ここから先の行者山コースは歩きたい雰囲気の山でもないが、峠からだと駐車地まで戻る
林道歩きが長そう・・・結局、切り通しを登り返して、行者山へ向かった。
ブナが混じる好きな景色もところどころにあるのだが、植林も多くちょっと暗い雰囲気。
無雪期ならすぐわかる登山道も、今は雪が地面を覆い、ゆずり葉が茂る中ではわかりにく
いが・・・まぁ、尾根通しだから間違いようがないか。
行者山に寄った後、分岐へ戻って北東へ向かう。時間はもう15時だ。
ここから先が長いので、せっせと歩いた。ようやくca360mにある送電線鉄塔に出て、
あと少しと思ったが、その先が、距離のわりに手間取った。
なんとか搦谷越入口の道路に着地し、スノーシューを脱いだ時は、もう16:30になって
いた。車はすぐ近くだ。
あとで、地図を眺めていて、行者山の先のca430mの尾根分岐を、北東へ下ってもよか
ったかと思った。機会があれば、次はこの尾根を歩いてみよう。
駐車地9:05---9:20尾根取付き---10:15 P462---11:00 P628---12:10 P693 12:30---
13:15横谷峠---14:10 P536---14:40行者山---16:05送電線鉄塔---16:30車道---
16:40駐車地
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