台高・薊岳と久々の木ノ実ヤ塚
2020年9月5日 (土) 晴
石ヶ平谷左岸尾根の林道がどこまでいっているのか、気になっていた。
それを確認しがてら、薊岳へ行ってこよう。
大又駐車地の手前にある橋を渡ってすぐの路肩に駐車。出発準備の間にも、車が次々通っ
ていく。石ヶ平谷出合まで戻り、橋を渡って林道に入った。
林道は尾根の東側斜面をジグザグに登っていく。時々、小さなクサアジサイやヒヨドリバナ
が咲くが、植林の中の単調な登りだ。
ときどき分岐があるので、どちらをとろうか迷う。
標高の高い方へ行きそうな道を選んで登っていくと、標高900mあたりからは道はほぼ
尾根上になった。
標高があがるにつれ、大又林道の北側の斜面や尾根がよく見えてきた。
緑の山の中に、もうかなり色づいているところがある・・・ん? もう紅葉している? と、
一瞬、思ったが、どうやらナラ枯れのようだ。
初めてナラ枯れを目にしたのは、2009年、黒部峡谷鉄道から見上げた山々だった。
その後、広がって湖西の山でも見るようになったが、台高の山にも広がってきたようだ。
上に行くにしたがって、植林の向こうに広葉樹が見えてきた。植林は標高1250mあたり
までだった。
岩の出た斜面をひと登りして、薊岳のすぐ西のピークへ出ると、眼前に白鬚岳や大峰の
山並みが広がった。
幾重にも重なる山並みに、しばし目を惹きつけられた。
そこから薊岳山頂までは約20分。
山頂はシロヤシオが色づき始め、赤とんぼが飛び交っていた。
しばらく休憩した後、南へ伸びる尾根を下って、木ノ実ヤ塚へ。麦谷林道が崩落して通行止
になってからは初めて。ずいぶん久しぶりの木ノ実ヤ塚だ。
山頂のブナの木についていた山名板が、朽ちて下に落ちていた。
薊岳へ戻って、稜線を東へ前山めざして歩いた。途中で単独の男性とすれ違ったので、「薊
岳ですか?」と訊くと、P1334までとのこと。
その次、出会った女性3人組もタイコウ谷コースで下山するそうで、「P1334から下った
ことありますか」と訊かれた。
最近は、駐車場から明神平へあがって、P1334から下山するというコースが一般的になり
つつあるのかな?
北側の国見山方面は樹が邪魔をしてほとんど見えないが、反対側の千石山や白鬚岳方向
の展望を楽しみつつ前山へ着き、山頂から少し下ったところで昼食。
ここからの明神平や、三峰山から局ヶ岳にかけての稜線などの眺めは、私の好きなところだ。
時間が経つにしたがって、大きな白い雲が南の空に湧き上がってきたが、夕立の心配はいら
ないようだ。
三ツ塚をまわって、のんびり明神平へ下った。土曜だが、人の姿もなく静かだった。
このところの晴れ続きで、川は水量が少なく、すんなり渡ることができた。
大又駐車場には15時を過ぎても、まだ10台以上の車が残っていた。
駐車場そばの斜面が崩落して、しばらく通行止になっていたのは知っていたが、実際目にす
るのははじめて。規模の大きさに驚きつつ、朝の駐車場所へと林道を下った。
駐車地点8:10--- 8:15石ヶ平谷出合---9:00 P932 ---9:55林道終点(ca1250m)---10:35
薊岳10:45---木ノ実ヤ塚・往復55分 ---11:50薊岳----13:00前山13:25---三ツ塚---
13:45明神平---14:25明神滝---15:20大又駐車地---15:30駐車地点
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